どうやら素晴らしい映画が完成した。試写会が始まろうとしている。映画を作った監督と助監督。大勢の関係者を招待した。上映はまもなくだ! 誰も来ない。席を予約する電話はどんどんかかってくる。果たして招待客はやってくるのか。映画は始まるのか。

不条理劇と呼ばれるジャンルなのだろう。でも会話はこの上なく現実的。ところどころに見えてくる綻び。それでも彼らは降りかかる不可解を不可解と思わない。

また、本来東京の言葉で書かれた作品だが、関西の観客には関西弁の方が本来の面白さが伝わるはず! という信念のもと、関西弁に直させてもらった。

竹内作品ならではの「豊かでポップな不条理」(関西風)をお楽しみください。公演情報